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Some postcards for a post-disciplinary approach —新しい「知と方法」へ—

タグ: 設樂 剛

まっすぐ歩けない人間たち

by shidarapress

「人間とは何か」という問いに対する、うんと古い回答にオイディプスがいます。古代ギリシア神話の登場人物です。オイディプスは跛行者です。そもそもオイディプスという名前自体が “腫(は)れた足” を意味しています。だから、足を引きずったり、左右に揺られたりしながら歩いています。

ここから、人間とはまっすぐに歩けない動物である、というイメージが現れることになります。まっすぐに歩けない人間が先々の方向感覚を得るために、時代時代で民族や部族の知恵、経験、思想、物語といった座標軸が形成され、継承され、革新されていきました。

◉関連リンク  創発社会の特徴先駆者たちの登場│アクシデントによって試される知性

設樂剛事務所

ナラティブ・アプローチ

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「ナラティブ・アプローチ」では、人間的・社会的・文化的な事象を扱うにあたって、人間活動(ビジネスも含まれます)における物語のシステムを重視しています。中村雄二郎は「およそ、習慣・習俗・文化などの『見えにくいシステム』のうち、わたしたちの思考にとって、もっとも直接で密接な関係をもつのは、無意識的な言語のシステム」だと語っていますが、「ナラティブ・アプローチ」は、こうした「思考(知、心)と物語」の関係を重視しています。

◉関連リンク Becomingとしての人間エンパワーメント方法としての「対話」

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地域の自律的経済圏

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地域経済、里山資本主義、土発経済など、大都市圏中心ではない、地域の自律的経済圏のありかたを模索する動きが活発化している。しかもその担い手はいわゆる地元の人びとだけではない。圏外からの転職者、移住者をともなうケースも見られる。それは必ずしも地元への帰還でも、移り住む先にツテがあったわけでもなく、そこでの生活の仕方、ライフスタイルへの関心と共感から参集・結集しているのである。おのずから適度なクレオール状態(混成状態)が生まれ、それがインクリメンタル・イノヴェーションの母体となる。やがて非連続なラディカル・イノヴェーションを体現する地域も出てくるだろう。従来みられた地元民中心の閉ざされた地域経済圏ではなく、セミ・オープンな地域経済圏の形成に向けた動きである。

◉関連リンク グローバル・パラドクスまれびとの出現「小さな場所」の革新的取組物語と場所の関係

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「替える」と「変える」

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トップが大幅に若返る抜擢人事、あるいは著名経営者や外国人CEOの就任は、いっときの注目を集めたとしても、単なる話題づくりであったなら意味がありません。大切なのは「替えること」よりも「変えること」。企業の未来はクビのすげかえ以上に、アタマのきりかえにかかっています。こうした発想転換や思考枠組みの自覚的なつくりなおしを可能にする開かれた対話的方法は「ナラティブ・アプローチ」と呼ばれます。

◉関連リンク Becomingとしての人間エンパワーメント方法としての「対話」ナラティブ・アプローチ

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小さな専心が生んだ効果

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マッチ箱に、つねに50本のマッチ棒を詰める。たったそれだけの着想に専念することによって、マッチの自動補充技術が開発されました。事実、このイノベーションを実現したスウェーデンのマッチ・メーカーは、約半世紀にわたって世界のマッチ市場を独占することになります。その出発点は、冒頭に書いたように「50本のマッチ棒を詰める」という小さな専心であり、「産業界に革命を起こす」などといった大がかりな発想ではありませんでした。

◉関連リンク Becomingとしての人間グローバル・パラドクス地域の自律的経済圏

◉ 設樂剛事務所

小さな専心が生んだ効果

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マッチ箱に、つねに50本のマッチ棒を詰める。たったそれだけの着想に専念することによって、マッチの自動補充技術が開発された。事実、このイノベーションを実現したスウェーデンのマッチ・メーカーは、約半世紀にわたって世界のマッチ市場を独占することになる。その出発点は、冒頭に書いたように「50本のマッチ棒を詰める」という小さな専心であり、「産業界に革命を起こす」などといった大がかりな発想ではなかった.

グローバル・パラドクス

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経済や社会のネットワークが大きくなればなるほど、小さな主体の力がますます強くなる。これを「グローバル・パラドクス」( J. Naisbitt )といいます。ですから、地球大に関係の網の目が広がる今日、地域コミュニティのなかの価値創造活動が、海を越えて着目されることにもなります。地域か海外か、ではありません。両者はともにつながっていること、また、グローバル時代は、もっぱら巨大な多国籍企業だけが跳躍する時代というのは、一面的な見方にすぎないことを、グローバル・パラドクスの考え方は示しています。

◉関連リンク 小さな専心が生んだ効果地域の自律的経済圏

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Narrativeの2重の意味あい

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「ナラティブ」という言葉には「物語」と「物語り」という2つの意味が含まれています。送り仮名をつけて「物語り」にすると、動作をあらわすようになって、物語を語る行為を指します。ストーリーではなく、ナラティブと言うことで、もっと動的な語感が出ます。語り出すこと(物語の誕生)、語りつづけること(物語の継承)、語り合うこと(物語の共有)、語り直すこと(物語の刷新)、どれも「物語り」であって、時代時代の語り部たちによって、物語の発生・形成・派生・混成・再生が左右されてきました。「ナラティブ」という用語によって、〝物語〟という語られたもの(story)と、物語を語ること(story-telling)、この両面を同時に表すことができます。

◉関連リンク Becomingとしての人間エンパワーメント方法としての「対話」ナラティブ・アプローチ

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強いリーダー待望論の意味

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先々の見透しがわるい時代には、強いリーダー待望論が登場してくるようです。カリスマ待望論といっても構いません。

しかしリーダー待望論の背後には、強いリーダーが閉塞状況を打ち破ってくれるのであって、自分自身は変化の場には関与しないという、いわば当事者回避願望が隠れていることが少なくありません。強いリーダー待望論はやがて、強いリーダーへの依存体質を生み出すとともに、消極的な指示待ち人間の増加、「当事者」の不在、カリスマ頼み、ひいては個人崇拝・神格化の温床に。

◉関連リンク1 インターミディエイター講座
◉環連リンク2 エンパワーメントモノいわぬ顧客たちの変貌当事者の眼と観察者の眼

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Becomingとしての人間(human becoming)

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ある文献によれば、CEOのなすべきことは「最高の人材を探し出して、採用し、離職を抑制すること」だといいます。一見よさそうに聞こえますが、ちょっと注意したいのは、はじめから最高の人材などどこにもいないということ。人は、役割意識をもち、課題解決の場に参加するプロセスをつうじて、最高の人材に「なる」もの、そう考えるのがBecomingとしての人間観といえます。

◉関連リンク エンパワーメント病とはプロセスの停止である

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