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Some postcards for a post-disciplinary approach —新しい「知と方法」へ—

タグ: 設樂 剛

「ポストモダン・マーケティング」へ

by shidarapress

21世紀初頭の今日では、一方に “一人十色” といわれる、人間の複合する欲望と行動があります。他方には、地域から地球にいたる、人類や生命共通の場(コモンズ)に対する関心がみられます。

こうしたなか、これまでの市場対応の学を超え、社会や自然との関わりを通じて、より有効な課題解決と価値創造を目指すのが「 ポストモダン・マーケティング 」というフロンティアです。これまでのモダン・マーケティングの限界を指摘し、新たなマーケティングの可能性を語る立場です。

マーケティングは、一⽅向に相⼿を説得したり、売り込んだりする技術ではありません。むしろ、立場の異なる者同⼠が目線をあわせ、対話を通じてともに価値を生み出し、ともに変化していくための「知と方法」です。そのカギは、①多様な知を連動させること(連動知)、②予期せざる好結果をうみだすこと(創発知)、③物語を動かしてみることです(物語知)。

たいへん示唆に富む「実践の知」です。革新的経営者たちとのあいだで、さまざまな取り組みが始まっています。

◉関連リンク ことばとは環境である互酬性 ( reciprocity )人間を発見する時代平均値から多様性へ方法としての対話創発社会の特徴「ブラーリング」現象ナラティブ・アプローチ

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「消費者」と「生活者」

by shidarapress

「 消費者 」とは、産業社会のなかで「 生産者 」に対して、2項対立的な関係から析出された不思議な概念。“ サイフに手足のついたもの ” とみなされてきた。しかし現実には、物財やサービスを消費するだけの、まったくの「 消費者 」は存在しえない。

かれらは、むしろ「 生活者 」と呼ばれ、主体的に商品を選択し、組み合わせ、 生活課題を解決し、かつ、新たな生活価値を生み出す「生活の生産者・創造者」。 豊富な情報で武装した “ モノ言う ” 固有名詞の主体でもある。いわゆる「 生産者 」は、生活生産者である「 生活者 」に、生活資源と生活要素を提供する供給者にすぎない。「 生活者 」こそ、生活の “ 生産者・創造者 ”。

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顧客囲い込みの不毛さ

by shidarapress

顧客囲い込みという用語は、実際に囲い込み行為を生みだしています。囲い込むために解約しにくくしたりして、かえって顧客からの信頼を損なう事例も見られます。顧客囲い込みよりも、むしろ今日では、顧客との「関係づくり」をどう有効に進められるかが、価値創造の重要な条件になってきました。そもそも情報検索に長けた現代の生活者たちは、企業による顧客囲い込みの垣根をやすやすと飛び超えて、複数ブランドを楽しんでいるのですから、囲い込んでいると思っているのは、企業サイドの勝手な思い込みともいえます。

◉関連リンク 遊牧し、越境する生活者たち

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Better Life Index

by shidarapress

OECDが日本の幸福度を発表している。

これは2年に1度実施されるもので、人びとの経済状態と生活の質を、以下の11項目の「幸福度指標」をもとに調査をし、国際比較している:(1)所得と財産、(2)雇用と収入、(3)住宅、(4)健康状態、(5)仕事と生活のバランス、 (6)教育と技能、(7)社会とのつながり、(8)市民参加と統治、(9)環境の質、(10)安全、 (11)主観的幸福。

2014年度版では、日本は「安全」面で、OECD加盟諸国の中でもトップに位置している。他方、「環境の質」「住宅」「市民参加」「主観的幸福」「仕事と生活のバランス」「健康状態」では、平均を下回っている。

◉関連リンク Becomingとしての人間エンパワーメント方法としての「対話」

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ことばとは環境である

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中村雄二郎は、言葉の持つ性質について、次のように簡潔に要約している。

「言葉は個々の道具として以上に、その組み合わせによってシステムを形づくり、われわれは産まれながらにしてそのシステムの中にあり、そのなかで生きている。その意味で言葉は、道具としての性格とともに〈環境〉としての性格ももっている」と。

つまり言葉は、人間が創り出した道具にしてシステムであり〈環境〉なのである。だから、われわれを取り巻く〈環境〉をつくり変えるということは、普段慣れ親しんで使っている〈言葉〉をつくり変えることにほかならない。

しかしながら、ソーシャル・メディアが世界を変えると言った喧伝が目立つばかりで、こうした言葉の次元におけるイノヴェーション(言語イノヴェーション)は等閑視されることが多いのである。

◉関連リンク 新しいことばの創造作用イノヴェーションの新しい担い手オープン・イノヴェーションイノベーションの本来イノベーション創出プロセス顧客囲い込みの不毛さ

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ボランティア行為の経済効果(2)

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日本経済新聞が、「ボランティア活動の経済的効果は? 10兆円の試算も」と題した記事を掲載している(2011年8月6日)。

行政も企業も積極的に関与しない(しにくい)課題を解決する上で、ボランティアは社会に欠かせないものだと言える。ただ、その活動の経済効果は、国の経済活動の規模を示すGDP(国内総生産)にほとんど反映されない。

大阪大学の山内直人の試算によると、2009年、国内でボランティア活動に費やされた時間はおよそ59億時間。同じ仕事を専門業者に依頼すると仮定し、必要経費をかけあわせると、この年、日本のボランティア活動の経済効果は、約10兆円になるのではないか、という。GDPの約2%に相当する。なお、ボランティアで、ある場所に人が集まると、周辺のホテルや飲食店の来客も増えるなど、波及効果も期待できる。

内閣府の「社会意識に関する世論調査」では、「社会のために役にたちたい」と答えた回答者が約7割にのぼる(2011年時点)とされ、こうしたボランタリー・マインドは、2005年頃から上昇傾向を示しているという。

◉関連リンク ボランティア行為の経済効果エンパワリング方法としての「対話」

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ボランティア行為の経済効果

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ボランティアが社会にもたらす経済的影響は大きい。もし、現在のアメリカで行われている社会奉仕活動(隣人を車で病院に送る、ホームレスに食事を提供する、スラム街の子どもの勉強を見るなど)に対価を支払えば、約1750億ドル(約21兆円)になるといわれる。

ところが今、ボランティア大国ともいわれるアメリカで、ボランティアが減少している。人口に占めるボランティアの割合は、2003年の29%から、10年後の2013年には25.4%に減った。人数にすると、6260万人の減少だ。

かつてアレクシス・ド・トクヴィルは、アメリカを観察し、市民の自発的活動が盛んであることに着目したが、ボランティア活動への参加者は、目下、過去10年で最低のスコアを記録している。

◉関連リンク ボランティア行為の経済効果(2)エンパワーメント方法としての「対話」

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イノベーション創出プロセス

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イノベーションの創出プロセスとは、直線的なプロセスではなく、行ったり来たりをくりかえしながら進んでいくプロセス。

◉関連リンク ことばとは環境であるイノヴェーションの新しい担い手オープン・イノヴェーションイノベーションの本来

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K.ローレンツの生命観

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生命そのものが認識を獲得していくプロセスにほかならない(コンラート・ローレンツ)。この観点からすれば、ひとは活動する限り認識をつくりなおすもの。「 課題解決と価値創造 」活動(つまりマーケティング)とは、実践の場、生活の場のなかで、相互作用を通じてよりよき認識を獲得していくプロセス。

◉関連リンク 病とはプロセスの停止であるBecomingとしての人間エンパワリング新しい学習観加速による自己組織化

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創発社会の特徴

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創発社会とは、それ自体がたえず新しい予想を超えた異質な現象を発生させる社会を指します。自らの明確な定義や特徴づけを自ら破っていくような社会をいいます。

◉関連リンク 創発創造的逸脱イノベーション創出プロセス事故によって試される知性Becomingとしての人間

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