Re-learning Experience

投稿者: shidarapress

私は奥平藩にお願いして、字書を買い取ってもらった。さあ、これでよい。この字書さえあれば、もう先生は要らないと、自力で研究する意志を固め、その字書と首っ引きになって、毎日毎晩ひとりで勉強した。しかし、そうはいうものの、これはどうしても仲間がいる。私がいま英語が読めなくて不便に思っているように、ほかの蘭学者も大変不便に感じているにちがいない。だって、いままで学んできたことでは役立たないんだから。とはいえ、私をはじめとしてみんな、ここ数年にわたり徹底して学んできたことが役にたたないから、これをすっぱり捨ててしまって英語をやろうとすれば、また新たに、あの苦しみをもう一度味わわなければならない。じつに情けない、つらい話である。102

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