また古典的パラダイムか
by shidarapress
私はただ漢学が不信仰で、漢学に重きを置かないだけではありません。さらに一歩進めて、腐儒の腐説を一掃してやろうと、若いときから心がけました。207
私はただ漢学が不信仰で、漢学に重きを置かないだけではありません。さらに一歩進めて、腐儒の腐説を一掃してやろうと、若いときから心がけました。207
緒方塾の塾生たちは、学問のことについては少しも怠ったことはない。その様子を言えば、江戸にいた学生が折々に大阪に来て学ぶということはあったが、大阪からわざわざ江戸に学びに行くということはない。行けば、それはすなわち教えるということであった。
学友の神田孝平に会って、どうしても英語をやろうじゃないかと持ちかけたが、「キミたちは元気がいいからやってくれ。今のところ自分でやろうと思わない」という。それから村田蔵六(のちに大村益次郎)のところに行ってみたが、「必要なものはみなオランダ人が英訳するから、それを読めれば十分じゃないか。だから英語はやらない」という。なるほど、ソレモ一理あるけれど、オランダ人がなんでも翻訳するわけではない。「ぼくは一切英語は読まない。必要があればオランダ人が翻訳したものを読むから、それでかまわない」と村田は威張っている。もうしょうがないので、今度は小石川にいる原田敬策にもちかけると、原田はたいへん熱心に言う。「なんでもやろう。誰がどう言ってもかまわんよ。どんなことがあっても、やりとげよう」というので、原田とは互いに意見が合ったのだった。103
洋学者として英語を知らなければ、とうてい何事にも精通することはできない。これからは英語を読むよりしょうがない、そう思い、横浜から帰った翌日、一度は落胆したが同時にまた心を新たにし、それからは一切英語と覚悟を決めた。100
コリン・ジョイスというジャーナリスト —アイルランド移民の血を引き、労働者階級の家に生まれ、公立学校に学び、今は田舎町エセックスに住む、自称「 平均的なイギリス人 」— の主張だが、彼は「EU離脱」の根拠として、以下の8つをあげている。それぞれの見出しと要約はそれなりに手を加えてある。
1.EU本部の体質 1.2005年、オランダとフランスの有権者がEU憲法条約の批准を国民投票で否決する。2.すると、基本条約の文言は適当に修正された。 3.そうして生まれたリスボン条約も、2008年のアイルランドの国民投票で反対された。4.そこでさらに文言を修正し、それから2度目の国民投票にかけた。つまり、ブリュッセル(EU本部)は「可決されるまで何度でもやる」ということだ。投票とは、EU本部が善と信じることを実現するための手段。そんなEU本部の体質が変わるとは思えない。
2.投票なきEU加盟 イギリスは1973年に「ヨーロッパ」の仲間入りをした。そのときはEC(欧州共同体)だった。それは自由貿易圏にすぎなかった。加盟の是非を問う国民投票が、1975年に実施された。その後、ECはEU(欧州連合)になった。名称だけでなく組織も変わった。権力も規模も巨大になった。しかし国民投票は2度と行われなかった。
3.各国主権の喪失 ローマ条約。これがEUの礎となっている。ここには「統合の深化」がうたわれている。つまり、権力は徐々に、加盟各国からEU本部に吸い上げられていく。新しい法律はEUの指示に基づいて作成される。欧州司法裁判所は、加盟各国政府の決定を覆すことができる。つまり離脱派は、この「主権の喪失」をもっとも憂えている。加盟国に対して微々たる義務しか負わない、超国家的な統治機関が、一市民の声に耳を傾けるはずがない。しかも共通の歴史や文化に基づく「物語」の共有なしに、「ヨーロッパ人としてのアイデンティティ」を形成することはできない。
4.減速するEU経済 イギリス人にとって近年でもっとも屈辱的だった金融政策上の失敗は、1990年に欧州為替相場メカニズム(ERM)に参加したことだ。さらに、このERMの次にきた単一通貨ユーロは、もっと破壊的な影響をもたらした。その証拠が、ポルトガル、アイルランド、ギリシャ、スペインの惨状だ。ユーロ圏の成長はほぼ止まり、イギリスの後陣を廃している。イギリスがEU加盟後に実施した最良の政策判断は、ユーロに参加しなかったことだと言える。
5.EUの政策実現力の欠如 イギリスは、28あるEU加盟国のひとつにすぎないから、EUにおける影響力は大きくない。多くのイギリス人は、EU本部のあるブリュッセルでの動向を注視してもいない。また、EU本部は、各国民の意向に関係なく、自分たちがよいと思う仕事を行うエリート集団だと思われている。その上、EUに素晴らしい政策を実行する力があると考える人は、イギリスにはみあたらない。熱心なEU残留派でさえ、その点は似たようなものだ。
6.移民問題 イギリス国民は無力感にさいなまれている。ルーマニアやブルガリアからの移民が、賃金水準の低下を招いていると人びとは感じている。移民が大挙して、公立の病院や学校に押し寄せる現状も目の当たりにしている。住宅の供給は、人口増加のペースに追いついていない。イギリス人は、いま移民流入の規模や増加率に対する懸念が数十年にわたり無視され、逆に「人種差別」という言いがかりで沈黙させられてきた、と感じている。イギリス国内の移民数は、すでに総人口6400万人に対して、800万人に達している。
7.恐怖による世論誘導 残留派は、EU離脱のリスクを強調し、イギリス国民の恐怖を煽っている。離脱したらイギリス経済はもたないぞ、と。だが経済より大事なことがある。最後に大事なことは、自国の「主権」を、経済のために犠牲にしていいのか? ということだ。そもそもEU経済は停滞傾向を示している(→4.)
8.「1つの欧州」は幻想 イギリスは欧州統合にもっとも懐疑的な国だが、EUの中央集権に反対する動きは他の国にもある。1.デンマークは2015年の国民投票で、司法・内務分野でのEUとの連携拡大を否決した。2.アイルランドは国民投票で、01年にニース条約、08年にリスボン条約を否決。3.通貨統合で大きなダメージを受けたイタリアでも、EUの壮大な社会実験に対する懸念が広がっている。4.オランダ国民は2016年、ウクライナとEUの貿易協定を拒否した。統合懐疑派のイギリス人を、偏屈な少数派とみなすのはまちがいだ。
Newsweek (2016.6.28)
ホモ・サピエンスも旧人類といろいろと交わっていて、彼らの遺伝子を残していると、いま言われています。ホモ・エレクトスとホモ・サピエンス、あるいはネアンデルタール人とホモ・サピエンスが交わりつつ、その遺伝子を温存しながら、現代人的な方向に進んだという可能性もあって、かなり広範囲にヒトは接触していたのではないか、と言われはじめましたよね。
人類の進化という現象は、いろいろな地域でぽこぽこと新しい種が生まれ、絶滅したりブッシュ状に派生して、そのうちのどれかが生き残ったというような話ではなくて、もう少しダイナミックなものだったのかもしれません。(山極寿一)
「現代思想」特集:人類の起源と進化, p.45(2016年5月号)
文部科学省がかたくなに「日本語」といわずに「国語」としているのは不思議だよね。もうそういう時代じゃないと思うんだけど、それは教科書業界のおそるべき保守性ですよね。編纂委員にしても、やたらと名誉教授とかが多いじゃない? もっと金原ひとみとかぴちぴちの作家を入れればいいと思うんだけど(笑)。教科書事大主義がずっと続いているんですよ。教科書なんて、そのへんの雑誌と同じだという気持ちでつくってくれないと面白くないんだけど。結局、活かすのは先生の能力なんだから。(谷川俊太郎)
ウィンストン・チャーチル(Winston Churchill, 1874-1965)とロベール・シューマン仏外相(Robert Schuman,1886-1963)はともに、統合こそが欧州の平和を維持する唯一の道と信じていた。1950年、シューマンは、フランスと西ドイツによる石炭・鉄鋼産業の共同マネジメントという、EUの基盤となる構想を宣言した。
“ヨーロッパは1日にして成らず。それは事実上の結束をまず生み出すという、具体的な実績を積み重ねることによって築かれてゆくものです。”(ロベール・シューマン:欧州統合の構想について)
ヨーロッパは生成変化する、ひとつの生きもの。ヨーロッパ成立のプロセスでは、離合集散をめぐる葛藤がつきもの。さまざまな対立や矛盾も抱えながら、ヨーロッパは未来にむけて自己形成していく。