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Some postcards for a post-disciplinary approach —新しい「知と方法」へ—

タグ: 設楽剛

島が大陸を動かす日

by shidarapress

「台湾統合」という中国の野望を打ち砕いた蔡新総裁。中国はあらゆる手を尽くして民進党政権に圧力をかけ「ひとつの中国」という原則を受け入れさせようとした。1.中国から台湾への観光客は激減し、2.多くの分野で商談はストップした。3.WHO(世界保健機関)の年次総会に、台湾が出席することにも横やりを入れた。4.台湾の近くで大規模な上陸作戦の軍事演習もやって見せた。5.さまざまなルートを通じて、最悪の事態を想定しろとのメッセージを送りもした。

だが効き目はなかった。予想どおり、蔡は就任演説で「ひとつの中国」に触れなかった。彼女を選んだ有権者は熱狂した。台湾の人びとは中国の脅しに屈せず、新総裁も屈しなかった。中国の外交エリートたちはかつて、世界における中国の役割を拡大することに十分な時間を割くことができた。今後、彼らの活動は、本土の近くで起こる厄介な問題に妨げられるだろう。これからは台湾の新政権が、何かにつけ中国を振り回す番だ。主導権は、もはや中国にはない。主役を奪った蔡英文が、ルール変更を中国に迫る。

Newsweek, 2016.6.7, p.27-29

ASEANとロシア

by shidarapress

ロシアは、自分の存在がかすんでしまう東アジア首脳会議のような集まりはやり過ごし、自分が主人公になる場をきちんと整えてきた。ASEAN・ロシア首脳会議、共同協力委員会など、話し合いのメカニズムをずいぶん整えてきたのである。目立たないながらも、対ASEAN外交の布石を、着々と打ってきたことになる。

ウクライナ問題で西側から制裁を受けているロシアは、「東方外交重視」を掲げている。だが、あまり中国に依存すると、代わりに何を要求されるか分からない。日本とも北方領土問題が片づいていない。だからASEANは、ロシアにとって「東方」の重要な一環となる。

何しろASEAN諸国の力はまちまちだが、ひとつにまとまると大きな力をもつ。人口は6億を超え、GDP総計が2兆4780億ドル。これは、現在のロシアGDPの約2.2倍にあたる。ASEANという「ブランド」はかなりの価値をもっている。

国際関係で武力に訴えがちのロシアが、こうしてASEANと経済を前面に立てた関係を推進しているのは、歓迎すべきこと。アジア・太平洋地域の安定維持、航海路の安全維持に、ロシアも組み込んでいけばいい。

ロシアのプーチン大統領は5月20日、ロシア南部のソチで、ASEANに加盟する10か国の首脳らを招いた。ロシアが主導する「ユーラシア経済同盟」との地域間の経済協力などを協議する。

Newsweek, 2016.5.31, p.15 + NHK News Web, 2016.5.21

設樂剛事務所

ケイマン諸島の労働構造

by shidarapress

カリブ海のオフショア金融センターであるケイマン諸島は、一人あたりGDPが南北アメリカで4番目に高いが貧困地区も存在する。労働力の55%を占める外国人も、サービス業に従事する低賃金層と、金融業の高賃金層に分かれている。

Newsweek, 2016.5.31, p.46

設樂剛事務所

アーンスト・アンド・ヤング

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会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(本社ロンドン)。同社は08年に米証券大手リーマン・ブラザーズが経営破綻した当時、監査を手がけていた。同社とプライスウォーターハウスクーパーズ、デロイト、KPMGの「ビッグ4(四大会計事務所)」は、租税回避を支える存在として、しばしば批判される。

Newsweek, 2016.5.31, p.47

設樂剛事務所

認識のデザイン

by shidarapress

第3カーブ・マーケティングでは「認識と経験」のデザインが重視される。認識のデザインとは、たとえば次のようなものが含まれる。

Q:オバマ大統領の広島訪問について、どう考えるか。

A:将来に向かって、核兵器を使うことが不幸だという認識を世界中が持ち始めたのはいいことだ。

 

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流動する世界と核問題

by shidarapress

昨日の講演で、現代社会の特徴のひとつとして、流動性(Liquidity)について取りあげた。そのあとに読んだ記事では、次のように書かれている。

71年前、原爆が広島と長崎に投下され、その圧倒的な破壊力に誰もが戦慄した一方で、第2次大戦の戦勝国らは、競うように禁断の兵器を開発し続けた。冷戦時代に幕が下りると、10年ほどは核戦争の脅威が後退したかにみえた時期もあった。

しかし、今は違う。核の脅威はむしろ冷戦期よりも高まってるとさえいえる。冷戦当時と違って、現在は大国間の力関係が流動化している。核をもつ国はもはや大国に限られず、今は北朝鮮のような狂気じみた独裁国家や、パキスタンのように不安定な国家が核をもつ時代だ。

にもかかわらず、世界の核問題に対する感覚は麻痺する一方だ。
唯一の被爆国・日本でさえも、だ。

横田 孝(Newsweek編集長)「オバマの広島訪問と日米の過去との対話」Newsweek, 2016.5.31, p.22

新しい、よい比喩。

by shidarapress

新しい、よい比喩は世界に対する見方を再編成する。人間は現実世界をよりよく知り、より扱いやすくし、より生きやすくなるように、比喩を使う。

井上ひさし

New Metaphor

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New Metaphor

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He realizes that he’s describing his relationship with business in another way, that he has introduced a new metaphor. Until now the analogy had always been militaristic: strategy, tactics, and target.

ビジネスと自分との関係を別の言葉で表現していること、新しいメタファーを取り入れたことに彼は気づく。それまでは戦略、戦術、標的など、軍事的な表現ばかりだった。

 

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魔女ジェニファとわたし

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その後、エリザベスは、熱を出して寝込んでしまった。人間が節目を乗りこえるとき、身体の不調をきたすことは多い。体もつくり変えられるために、発熱したり、休養したりすることが必要なのであろう。

河合隼雄( E.L.カニグズバーグ『魔女ジェニファとわたし』を引きあいに )

ドン・カルロ

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オペラ「ドン・カルロ」の中で、フェリペ2世は、次のように歌う。「頭上には王冠が重くのしかかっている。わたしの苦悩と悲しみをしってくれ」。責任ある仕事をしようとする人なら、彼でなくても、“王冠の重さ”を感じるときがある。だが、仕事を全うすることでしか、この苦悩を超えていくことはできない。

 

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