思考を展開するための往復書簡
by shidarapress
サロンの女性たちは、サロンのかたわら、はばひろい情報交換の方法として手紙のやりとりをしていた。たとえばドゥファン夫人。彼女はヴォルテールと20年にわたって手紙の交換を行っている。ヴォルテールのたくましく発達した探究心。一方、ドゥファン夫人のシャープな社会批判と人間批評。両者は共感や友情からではなく、純粋な知的喜びとして手紙を交換し合った。書簡の往復を通じて、人間や人間の未来について、自分の考えを展開せずにはいられなかったのである。
サロンの女性たちは、サロンのかたわら、はばひろい情報交換の方法として手紙のやりとりをしていた。たとえばドゥファン夫人。彼女はヴォルテールと20年にわたって手紙の交換を行っている。ヴォルテールのたくましく発達した探究心。一方、ドゥファン夫人のシャープな社会批判と人間批評。両者は共感や友情からではなく、純粋な知的喜びとして手紙を交換し合った。書簡の往復を通じて、人間や人間の未来について、自分の考えを展開せずにはいられなかったのである。
メルヒオール・グリムの『文芸通信』は、百科全書の偉大な知的論議の推進におおきな役割をはたした。モンテスキュー、ダランベール、ヴォルテール、テュルゴーらの最新の知は、グリムの情報誌のおかげで、ヨーロッパの知識層に急速に広がり、払拭しがたい反響を残すこととなった。