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Some postcards for a post-disciplinary approach —新しい「知と方法」へ—

タグ: イリアス

中間領域という未開の地

by shidarapress

「AかBか」や「あれかこれか」の二者択一ではなく、あいだや境界に生まれる価値にこそ注目したい。

◉ かつてミケーネと呼ばれる文明があった。作者が判明している史上最古の物語『イリアス』の原型を探ると、ここにたどり着く。栄えたその場所が面白い。エジプトやメソポタミアを中心とするオリエントと、ヨーロッパ文明の《中間領域》に位置している。この地域は地中海型の温暖な気候で、空気が澄み、島影を見失わずに安全に航海ができた。このため先進のオリエントと海上交通で結ばれ、この地からヨーロッパの他の地域よりはるかに早く高度の文化が開けていく。

イリアスとエーゲ文明

by shidarapress

『イリアス』の成立時期は判然としない。一説には紀元前8世紀半ばごろ(紀元前750年ごろ)につくられたとされる。その後、紀元前6世紀後半のアテナイで文字化され、紀元前2世紀のアレキサンドリアにおいて、今日のかたちにまとめられた、という。

ブリタニカ国際百科事典には、紀元前8世紀半ばごろの成立としながらも、原型はさらに遠くミケーネ時代(Mykēnai)に遡るという記述がある。ミケーネ文明とはエーゲ文明であり、地中海東部のエーゲ海周辺地域に栄えた古代文明。地理的にも特色的にも、先進のオリエントとヨーロッパ文明の中間に位置している。オリエントは、メソポタミアおよびエジプトを中心とする地域で、地中海より東側の地方をさす(とくにトルコ・アラブ)。ミケーネ文明については紀元前30世紀からその始まりが説き起こされ、前26世紀ごろから初期青銅器文化が芽生え、中期青銅器時代を経て(この時期にクレタやミケーネの芸術活動が飛躍的に発展)、紀元前12世紀ごろには滅んだ、と語られる。この地域は地中海型の温暖な気候で、空気が澄み、島影を見失わずに安全に航海ができた。このため先進のオリエントと海上交通で結ばれ、この地からヨーロッパの他の地域よりはるかに早く高度の文化が開けていく。

オデュッセイア:島の物語

by shidarapress

『イリアス』の続篇にあたる『オデュッセイア』。本作は『イリアス』同様、全24歌から構成される。合計1万2000行の長編叙事詩。物語の主な舞台はイタケ島(Ιθάκη)である。第1歌〜第2歌、第4歌の一部、そして第13歌〜最後の24歌の物語が、島で展開される。

『イリアス』の構成

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『イリアス』は、トロイア戦争10年目、トロイア陥落直前の51日間を語ったものである。

1.アキレウスは、戦利品としてブリセイスという女性を与えられる。

2.アキレウスは、ブリセイスをギリシア軍の総大将アガメムノンに奪われる。

3.アキレウスは怒り、戦列を離れる。

4.その結果、ギリシア軍の劣勢がつづく。

5.アキレウスの側近で親友のパトロクロスは味方の苦戦を見かね、アキレウスの武具を借りて出陣する。だがその後、戦死。

6.パトロクロスを殺したヘクトルに復讐するため、アキレウスが戦列に復帰する。

7.アキレウスはヘクトルを殺し、その遺体を引きずり回す。

8.神々の取りなしと、ヘクトルの年老いた父であるトロイア王プリアモスの嘆願により、アキレウスはようやくヘクトルの遺体を返す。

 

イリアス 全24歌

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『イリアス』は、全24歌。合計約1万6000行からなる長編叙事詩です。この詩は、トロイア戦争全般を扱ったものではありません。本作は、ギリシア軍きっての将軍アキレウスの怒りと、その結果起きたできごとだけを扱っています。