夕方、ヴィクトル・ユゴー広場にある書店の情報が届く。

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午後、物語と人間の科学に関する翻訳原稿を読む。夕方、思いがけず、ヴィクトル・ユゴー広場にある書店の情報が届く。その後メドックをあける。食事が始まるまで、コスモロジー cosmology ——Kosmos:人間精神、時代精神を形づくるもの——の変遷について蔵書の一部にぱらぱら目を通す。
第一に、17C科学革命のきっかけをつくった「地動説革命」について。これによって《地球中心主義》が終わる。それまでの宇宙の中心に地球があるという観方が崩壊する。地球は宇宙の中心から外れ、太陽の周囲をまわる地球という認識が芽生える。
第二に、ダーウィン Charles R. Darwin による「進化論革命」。これによって《人間中心主義》が終わる。神の似姿のはずだった人間は猿の末裔とされ、ここに進化論的人間観という、新たな人間像が現れる。その後、生物学は急速に発達し、20世紀に入ると分子生物学が興隆する。
第三に、環境問題など「自然システムの変化」について。地球上の資源は有限であり、野放図な際限なき《進歩主義》が終わる。70年代になると『成長の限界』(1972) が説かれ、生命倫理や環境倫理がクローズアップされる。これは近代産業社会の転換点でもある。今後は技術倫理も緊急に協議されるだろう。「人新世(anthropocene)」という観念によって、現代が地球史・人類史の転換点であることが告げられ、自然と共に生きる人間というテーマは、あらためて現代人の共通課題となる。書物を閉じて食卓へ。

Cosmology : cosmologia〔L.〕, kosmos〔GK〕=”order or world”

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