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21世紀初頭の今日では、一方に “一人十色” といわれる、人間の複合する欲望と行動があります。他方には、地域から地球にいたる、人類や生命共通の場(コモンズ)に対する関心がみられます。

こうしたなか、これまでの市場対応の学を超え、人間と機械と自然との関わりと協働を通じて、より有効な課題解決と価値創造を目指すのが「 生命論マーケティング 」というフロンティアです。これまでのモダン・マーケティングやポストモダン・マーケティングの限界を指摘し、新たなマーケティングの可能性を語る立場です。

マーケティングは、一⽅向に相⼿を説得したり、売り込んだりする技術ではありません。むしろ、立場の異なる者たち、あるいは多数多様なアクターが関わり合いながら、対話と相互作用を通じてともに価値を生み出し、ともに変化していくための「知と方法」です。そのカギは、①多様な知と方法を媒介すること(媒介知)、②予期せざる好結果をうみだすこと(創発知)、③物語を動かしてみることです(物語知)。

たいへん示唆に富む「実践の知」です。革新型経営者たちとのあいだで、さまざまな取り組みが始まっています。

◉関連リンク ことばとは環境である互酬性 ( reciprocity )人間を発見する時代平均値から多様性へ方法としての対話創発社会の特徴「ブラーリング」現象ナラティブ・アプローチ