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アレクサンドリア、2019年2月2日。
夜、パノッティは、新アレクサンドリア図書館 Bibliotheca Alexandrina を出たあと、ホテルに戻り、『論語 “Lun Yu”』を開く。これだけ新しく本が出ては消えていく中にあって、1973年発刊の『論語』(貝塚茂樹 訳注)を、いまだに入手することができる。

, 貝塚茂樹訳, ⓒAmazon
ⓒAmazon

『論語』を読んでいて、その中の重要な箇所は、「子曰。人能弘道。非道弘人」と述べる箇所である。パノッティは、この部分に線を引くと、「人が道を開くのであって、道が人を開くのではない」との訳語をあてた。いかに崇高な哲学も、それを実践し展開する人物がいないならば、その思想・理念の先に変革の道は開けず、書物のなかの言葉にすぎない。

パノッティは、『論語』がイタリアでは『対話』と訳されていることを面白がり、“Dialoghi” di Confucio と書き留める( Confucioは、孔子を指す )。

Alexandria

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