Mythopoeia in Business(神話をつくる)

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5枚の小さなカードをすべて上着のポケットに入れ、湖をぐるりと歩く。周辺で、太極拳のようなゆっくりとした動作で、身体を整えている人たちを見かけた。彼らののんびりとした平静さを見るのは、あたかも哲学者を訪問するかのように休養になる。上着からカードを取り出し、一枚ずつ目を通す。

ⅰ.ミケーネ文明の栄えた場所を地図で参照する。その右側にオリエントの世界、メソポタミアの世界が繁栄した。ミケーネ文明(BC16)。エーゲ文明(BC30)。メソポタミア文明となると、それよりも古い。

ⅱ.メソポタミアの話は紀元前5000年から始まる。このときすでに土器やレンガが用いられていた。紀元前4000年〜、シュメール、都市国家、灌漑事業、楔形文字が現れる。紀元前3000年〜、王朝時代に入る。ニン=フルサク(ニンフルサグ Ninhursag)の神殿が建設される(ニンフルサグ女神殿)。ここから出土された「ナピルアス王妃の立像」は、ルーブル美術館に所蔵。ニンフルサグは「Ω」をシンボルとし、シュメール神話に出てくる大地の女神。or 聖なる山の女神(Nin=女神, hur=山, sag=聖なる)。

ⅲ. 神話 myth とは、ギリシア語でミュートス mýthos と言う。これは「話」「物語」を意味した。Mythosという単語は、現代でも英語、ドイツ語、ラテン語などに残っており、ある特定の文化集団や社会に特有の価値観、神話体系、神話的な人物や事柄という意味も持っている。Mythopoeiaといえば、話、物語、神話をつくることを意味する( Mýthopoeia ; Mýth+poieîn )。ビジネス界は、競争神話やKPI神話など、いくつもの神話のシステムによって固められており、それがビジネス・パースンの発想と行動、戦略・政策を方向付けている。今日のような転換期は、新しいビジネス神話をつくるとき(ただしビジネスにおける神話は、いくつかの次元がある。以上の意味での神話は、そのうちのひとつ)。

ⅳ. 神話のmythとメソポタミアのメソは音が似ているように聞こえるが、語源は違う。メソポタミア Mesopotamia は、二つの川のあいだの土地という意味で, これはギリシア語で「あいだ」を意味する mesoと、「川」を意味する potamos からできた言葉。Mesoは、ラテン語ではmedius , イタリア語では mezzo となる。Mezzoは、①あいだ、中間を意味するが、他にも②媒体、③環境や生息地(生物学用語)、さらに④才能、資質、資力、富を意味する。

ⅴ.ミケーネ文明の話。ミケーネ文明は、メソポタミア文明と、のちにやってくるヨーロッパ文明の mezzo に位置する。

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