Intermediator(媒介する知性)

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多様性といいますが、最近になって多様化が進んだのではなく、生物の世界、そして人間の世界は、もともと多様性のほうが当たり前でした。人間界だけを見ても、人種も違うし、言語も文化も違います。

経済やビジネスを中心に、さまざまな領域でのグローバル化が進みました。ここで、大きな役割を果たしているのが、インターネットです。インターネットの登場によって、瞬時にネットを通じて複層的なコミュニケーションが可能になり、ひとつの地球の上に住んでいることが実感されるようになりました。人間世界についての認識が、大きく変わりました。

このとき初めてわかったのが、人類はひとつだということ。同時に、異質で、なおかつ多様だということです。現代の人間たちは、デジタル・メディアを媒介に、あらためて多様性に目覚めたことになります。

世界は多極化の方向へ向かいつつあります。この動きが、多様性の尊重に基づく共存と協働の流れへと結びついていくのか。それとも、それぞれの国や地域が内向きになり、緊張や摩擦が高まっていく流れを招いてしまうのか。世界はいま、大きな分岐点に差しかかっているのではないでしょうか。

こうした背景のなかで「 インターミディエイター 」が登場することになります。

わたしたちを取りまく広い世界であれ、社内のチームであれ、多様なメンバーが集まった場においては、互いの認識や価値観にズレがあります。それぞれに認識だけでなく、使っている用語も違うはずです。そこで、立場の異なるものの間をつなぎ、取りもつ仲介役が登場します。これが「インターミディエイター」です。人々の上や前に立つリーダーとは異なり、あいだに位置するという特徴を持っています。これからは、多様な存在が、うまく関わり合いながら仕事を進めていくことが必要です。専門分化している社会だからこそ、切れ目を結び目に変える役割が重要になります。「インターミディエイター」は、互いの違いを十分に認めたうえで、関係するメンバーたちの間に、より望ましい関係をつくりだす媒介役です。難しい役割ですが、これからの時代で要となる、大切な存在なのです。

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