Pocket

新聞に書いてあるのは「背後に秘密組織か」ということだった。あまり捜査は進展していないようだった。紙面の別の場所に目を移すと「 邪悪な政治のもとにあっては  善人は悪しき市民である 」という一説が載っている。ダンテの『 帝政論 DE MONARCHIA 』第1篇 12章からの引用だった。本書は、2018年1月23日に新訳版が刊行されていた。訳者は、中山昌樹から小林公に変わっている。デジタル・デバイスを脇に置き、文具店で買った赤鉛筆を削る。DE MONARCHIAの箇所に線を引いた。それから一週間が経つ。それでもMONARCHIAの意味をありありと覚えていた。