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時代の転換期を生きた明治の人々は、できることと、できないことを明確に区別した(好きなこと、嫌いなことではない)。優先順位を明確にして難題に取り組んだ。

彼らが発揮したのは「集中力」だった(P.F.ドラッカー)。さまざまなエネルギーをひとつに束ね、目的意識をはっきりさせ、新しいことに取り組んだ。明治の人々は、技術や製品は西洋から取り入れることにし、残ったエネルギーを社会の変革に集中した。会社、組織、社会的制度は、日本人自身が担えるようにする必要があった。

今日、再び状況が変わった。

近代社会の建設に邁進する明治時代は、均質化された工場労働者を、上層部がひとつに束ね、集中させればよかった。しかし、今日われわれが目撃しているポストモダン社会は違う。所属先に従順で、平準化された人々がいる一方で、多様なものが相互に関わり合って、より望ましい結果を出すことが求められる。重要なのは「多様性のなかの連携」だ。

日本の将来は、かつてと同様、果敢な変革を遂げることができるかどうか、にかかっている。変化はつねに求められている。

 

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