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本の間から走り書きが出てきた。

「  ソクラテスの言葉とされる『食べるために生きるのではなく、生きるために食べるのだ』は、さらに次のように続く。

『人はただ生きるのではなく、善く生きるものだ』と。では善いとは何か。これではかえって回答が錯綜しそうだとF氏は考えた。

そこで、こう問いかける。悪とは何か。それがわかれば、それをひっくり返したところに〈善〉の輪郭が浮かび上がる。

17世紀の哲学者スピノザはいう。『悪とは関係の解体である』。とすれば、善とは、より自覚的に関係をつくることではないか。

人間相互に、また人間と機械、人間と自然、そして機械と自然との間に。それぞれより望ましい結びつきを創り出す。生命論型のマーケティングは、外部環境との〈関係づくり〉と、それを通じて双方の自己再創造と共進化を強調する  」(2007)

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