世界は媒介によってできていく(2)

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これまでの近代産業社会は、分業と専門分化を原理として成り立ってきました。

この結果、企業と顧客、医師と患者、教師と学生、行政と市民など、与え手と受け手とがはっきりとわかれて、与え手である専門家は、自分たちの原理と論理を勝手につくっていくことになります。

ですが、21世紀を迎えて、ふたたび与え手と受け手双方が関わりあい、対話を重ねてみたら何が生まれるか、ということを、あらためて問い直すようになりました。こうした、新たな協働パタンの探索が、いま、どの分野でも起きている、ということになります。

つまり、一方では閉ざされた原理があって、そこではあいかわらずの専門分化とその先鋭化が進行し、他方では、開かれた原理がはたらいて、境界の曖昧化と領域を超えた再結合とがすすみ、複雑性・多様性の許容、異質な要素の関わりあい、そして対話と協働のダイナミクスが生まれています。

ただし、「閉ざされた知の世界」と「開かれた知の世界」を対置するのでは2分法ですからうまくありません。ここに「媒介された知の世界」を入れることで、両者を活かす可能性が出てきます。

その中心的な担い手が「インターミディエイター」と呼ばれる、新しいタイプの媒介者たちです。たがいの違いを十分に認めたうえで、立場の異なるものの間を媒介し、互恵的な関係を創りだす仲介役です。むずかしい役割ですが、明日にかけて重要な役割を果たすことになります。

 

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