Pocket

相互にエンパワーできるような環境をどうつくるか。

この問いかけは、「 ともに学び、ともに変わるマーケティング 」では大事なことで、企業と顧客はもちろん、行政と市民、教師と学生、また医師と患者にとっても不可欠な視点です。

エンパワーまたはエンパワリングとは権限委譲の意味ではなく、相手の能力を引き出し、活力を生み出し、変化の経験や、よりよき自己再創造を促すことです。

この考え方をさっそく取り入れた、新しいタイプの医療・福祉機関があります。医師は、患者に対してもっぱら一方向に治療を与えるのではなくて、むしろ患者たちが自ら治ろうとし、そして社会に復帰し、もっとすばらしい人生を送るために、医師はどういうかたちで協働できるかと考える。医師はいわば、患者にとっての回復協働者のひとりだと見る立場です。

行政も同じで、市民や生活者たちが自ら暮らしや地域をよくしようとし、そして社会に参加し、よりよき人生を送っていこうとする。その気持ちをどうやったらもってもらえるのか、それを考えるのが行政だという考え方です。

行政や医療の世界だけが変わるはずはありません。こうした考えは、大学界やビジネス界にも今後もっと広がっていくだろうと思います。(2009年のメモより)

Related Post