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男はノートを開いて綴った。

「 病的な人物しか登場しない純文学は、未来への予言書である(吉本隆明)」

続けて、「ドストエフスキーは、未来への予見に満ちた驚くべき作品群である (江川卓)」と書いた。

さらに「ドストエフスキー熱が一部で再燃。ここにはたくさんの《病的な人物》が登場する」と書いてみたが、「さて、あまり面白くないな」と男は言った。