未来への予言書

投稿者: shidarapress

吉本隆明は、「病的な人物しか登場しない純文学は、未来への予言書である」と、なんとも看過しがたいフレーズをのこしている。一方では、目下、又吉直樹氏が現れたことで純文学的なものに触れる人びとの幅がひろがり、他方ではドストエフスキー熱が再燃しているが、とくに後者の物語にはたくさんの《病的な人物》が登場する。「ドストエフスキーは、未来への予見に満ちた驚くべき作品群である」(江川卓)という見方は、いまも色褪せてはいない。

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