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ブラック企業が生まれるのは、悪質な経営者がいるからではありません。「資本の論理」自体がブラックだからです。つまりブラック企業とは、資本主義の純化した姿です。現代社会が資本の論理をさらに追求していけば、今後「社会全体がブラック企業化」していくことは避けられません。

では、資本主義の暴走をどう抑え込めばいいのか。「革命」が無効であることはすでに明らかなのですから、別のかたちで資本主義の暴発を抑える術を考えなければなりません。その処方箋は、労働組合、宗教団体、非営利団体といった「中間団体」の力をつけていくことだと、私は考えています。佐藤 優

reference to this page: kotoba, No.20, 2015,p.71.  note: 資本主義の全否定ではなく、暴走する資本主義をどう抑制すればいいのかという問い/こうした団体だけがインターミディエイターではないが、ここには中間的存在の重要性が特筆されている/「中間団体」あるいは「中間集団」とも言う/ブラック企業というのは唐突かもしれないが、この話の前に、ブラック企業がいまだ根絶されない理由として、「労働力の商品化」の観念が挙げられている。それによれば資本家は、働き手が生活できるぎりぎりのラインまで賃金を下げて、利潤を増やそうとする。またそれによって、人間が本来もっていた「働くことの歓び」が奪われているという。

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