カフェ「ツェントラール」

カフェ「ツェントラール」

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19世紀末のウィーンのカフェは頽廃を象徴するような場所だった。だがそのなかには、次の時代を創るアイコニックな知性も混ざっていた。

森本哲郎『ウィーン』に出てくる話だが、作家や芸術家たちのたまり場だったカフェハウス「グリーンシュタイトル」が1897年に店を閉じると、常連たちはいっせいにカフェ「ツェントラール」へと移ってきた。

亡命中のトロツキーも、変名で、よくここに足を運んだ。のちにロシア革命がおこる。新たに樹立されたソヴィエト政権で、かれが人民委員になったとき、「ツェントラール」の常連たちは、「へえ、あの男が」と、さすがに驚いたという。

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