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あなたがご覧になっているこのblogはノンフィクションではなく、フィクションである。「intellectual fiction」と名付けてよいような、生まれて間もないジャンルである。

 

G トッドさんは、中間層が歴史の主体だとおっしゃってますね。ひと握りのカリスマではなく、中間層がネクスト・ソサエティ(次の社会)をつくる鍵だ、と。
T ええ。時代や地域によって中間層の定義も厳密には異なってきますが、ひとつの社会が大きく変わっていくことと、中間層の識字率上昇には関連があるという話をしています。
G ストーンの法則ですね。
T ええ、まさにそれです。
G では、日本でもストーンの法則は当てはまりますか。
T いや、日本のような先進国の場合、中間層の「識字率」上昇だけでは、社会構造の変化を十分に説明できません。
G では、識字率のほかに、何が日本社会を変えていく原動力になるのでしょうか。
T 国民の識字化が進んだあとの成熟社会では、「高等教育の進学率」が、社会変化の重要な指標となります。
G 識字率と、高等教育への進学率のふたつですね。
T ええ、こうした人間開発(human development)にかかわる指標が、次の社会構造(ネクスト・ソサエティ)を創り出するカギを握っています。
G ただ、高等教育への進学率上昇といっても、学位だけ持っている人が増えても仕方ないのではありませんか。
T おっしゃる通りです。ですから、現代のように時代の変化が激しい時には、いくつになっても学び直す人、学び続ける人、学び合える人たちの存在が重要です。その意味で、学習する中間層が社会を変えていくのです。

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