場と制度

投稿者: shidarapress

国は帰らず、鉄砲を捨ててそのまま塾(=慶應義塾)に来たというような若者がなかなか多い。なかにいた高知の若武者などは大小の太刀をさして、鉄砲こそもたないが、いまにも斬ってかかろうというような恐ろしい形相をしている。そうかと思うと、その若武者が赤い女の着物を着ている。これはどうしたのか? と聞くと、山形でぶんどってきた着物だといって威張っている。じつに血なまぐさい恐ろしい人物で、一見して手のつけようがない。ソコデ私は、芝(新銭座)の塾をつくると同時に、きわめて簡単な塾則を用意することにした。204