古風な人が気に入るはずがない

投稿者: shidarapress

元来私の著訳は、私ひとりの発意で、他人の指図も受けなければ他人に相談もせず、自分の思うとおりに執筆して、ときの漢学者はもちろん、朋友である洋学者に草稿を見せたこともなければ、ましてや序文・題字など頼んだこともない。これもあまりに殺風景なもので、だったら当時の古老先生とかいう人に序文でも書かせたほうがよかったかもしれないが、私はそれがキライだ。私の著訳書は、古風な人が気に入るはずがない。『福翁自伝』p.208

Related Post